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僕達の求めてた幸せは


「今日も舞華が超可愛い」
「…今日もあんたは親ばかね」
「僕の奥さんもめっちゃ可愛い」
「ただの馬鹿ね」
「でも美華さん、幸せだろ」
「…まあ、舞華がいるから」
「ぼ、僕は!?」
「――――いるのが当たり前すぎて、今更幸せは。とてもとても?」
「……」
「…なによ、にやけて」
「…いえ。すごく当たり前なんですね?」
「……そ、それが、それがなによ」
「いえ。いえいえ! つまりそれだけ僕と暮らすのが当たり前なんだね。
 僕も貴方といると、すごく当り前で、安らぎます!」
「…今更嬉しそうに言うな、馬鹿!」



 僕達の求めてた幸せは。
 いま、腕の中であたたかい。


 とても幸せな馬鹿夫婦。二人が一番嬉しかったことは何かと言われたら娘が生まれたことと言いそう。二番目は娘があるいたこととかともかく娘のことが続く。
 終わりがあれでも幸せな馬鹿夫婦。二人とも大概親ばかです。娘も両親になつき放題です。

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いろのないお話。


 母との記憶に出てくる色は、とても少ない。
 真っ白い部屋で、真っ白い母は、いつも難しいような気の抜けたような顔で、文字を追い。時には血の匂いをさせて、好きなものを買ってこいとお金だけを渡してきた。

 いま思えば、あの生活は。




「なんでお金が続いたか不思議なのよね」
「…………特売セールのちらしを見ながら重い告白しないでくれ」
 なら何をしながらよかったと言うのか。
 たぶん、なんでも駄目だろう、自分のことのように痛いと言うような顔をする、この人は。…でも、この話は。
「…重いの?」
 当たり前のことで、重いなんて思わないから。
 常々軽いとか言われるのかしら。
「…………いや」
 たっぷりと間をおいて、ひどく複雑な顔をして、彼はそう言う。
「お前が重くないなら、たぶん、いいんだよ」
 じゃあいくかと伸ばされた手のひらに、特に疑問なく手を重ねる。
 僅かに驚いた顔をされるのが、少しだけおかしいと思った。




 基本的に娘を産んだ頃には目が死んでた祐絵母。多分父は誰も知らない。ちなみに名前は実央花と書いてみおか。
 …特に語る機会がなさそうな裏設定では昔は結構有名な研究者でした。ぷち財産持ち。一時期とはいえ評価されてた名前だからこそ、祐絵は孤児院の方の姓を名乗ってます。まあ、そのくらいの「有名さ」や「有能さ」は別に魔術師的にはありがたがるほどのものでもなかったのだけれども。
 そこそこに有名で優秀な人でしたが、徐々に研究内容が歪んでいきました。その結果、周りの目線的に住んでた町にいられなくなりました。もってた山にこもってみました。そこでますます戻れないところまでいってしまいました。
 彼女が求めていたのは永遠の命でしたので。いきつくところまでいって、自分の身体で色々試してみたその末路はまあ語るまでもないと言うあれですね。


 …なお、魔術に耽溺しまくった女という意味で祐絵と拓登の母親は同類なので。それだけ思うと二人の未来はわりと結構薄ら寒いですが。まあ、二人とも傷のなめあいしたくて一緒にいるわけじゃないので、たぶん暖かいところにいくのでしょう。というか二人とも、大して母親に感慨ないしなあ。

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あわれなおはなし。




 物心ついた頃から、大きな屋敷につれていかれた。
 その屋敷には、いつも。ひどくぼんやりとした眼差しの、次期族長がいた。

 つまらなそうな顔をするそのひとが、私は好きではない。
 好きではないが、彼にまつわる諸々の権力は。
 たぶん、愛すべきものなのだろう。

 だから、嫁にと求められた時、笑って頷いた。
 物心ついた頃から、誰もが求めていた地位を、手に入れた。

「ねえ、私、知っていますわ。
 あなたが私を選んだ理由」
 だから私は満足で。
 けれどこの人は満足ではないのだろう。
「…そうか。なんだと思う?」
 言う私に少しだけおかしそうに笑うこの人は、でもいつも満たされない。
 哀れだと、そう思う。
「あの方が大切なのでしょう」
 大事な大事なあの方とそうことの叶わないこのひとは、きっと。
 いつまでたっても満足しないし、つまらないのだろう。
「あの方をいじめて追い出すような方は困るから、私だったのでしょう」
 笑いながら聞く私に、もうすぐ夫になる男は、黙って笑い、何も言わない。
「…好きな方にはもう少し優しくすればよろしいのに」
 少し突っ込んでみても、表情は変わらず。
 ああやはりつまらない顔をする人だと、そう思った。





 仮面夫婦というか、情のない夫婦。もはや清々しい。母が父を選んだのは権力目当てです。父が母を選んだのはまあ藍さんが大事に思っていたひとだからです。で、後で嫌がらせするために妻づきにしたと。…普通に生まれていても鈴は藍が育ててそうだなあ。そして懐いたらどうせ酷い目にあいそうだなあ。どうあがいても泥沼だなあ。

 そんな泥沼にはまる前に自分の世界の引っ込んだと言う意味では案がい賢かったお母さんの名前は琳子。読みはりんこ。生まれながらにお姫様。ナチュナルに上から目線。自覚なんてないけどプライドエベレスト。
 優しい人ではあります。正しい人です。でも正しいことが正しく捉えられないところに生まれた所為で色々と歪んだひとでもありますが。

 旦那は妻にはそれなりに紳士でそれなりに優しかったでしょう。目は常に死んでいますが。デフォだし。どうでもいいものに優しく大事なものにひどい男略してただの駄目人間宗形。自分を憐れむ妻を「…見たいものだけ見て馬鹿な女」と思っていたのでしょう。
 …娘が子の両親に育てられなかったことは、まあ理由はともあれ結果的に幸せだった気がしなくもない。

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昔書いたのがでてきたから。


 凡庸に、なにもなせぬまま死ぬのが嫌だった。
 特別な人間になりたくて、ずっと頑張った。

 頑張っても無駄だと悟ったその頃、あの男に会って。

 普通の幸福とやらに身を浸してみて、えたものは嫌悪だけだったから。

「――…あなた、もう少し、騒ぐかと思ったのに」
 だから、あの男の元を離れようとした時、彼は笑った。
「―――別に」
 初めて会ったころからちっとも変わらない、毒気のない笑顔で。
 毒気も、なにもない、薄っぺらい笑顔で。
「気持ちが離れても。お前が私にくれたものが、なくなるわけではない」
 ああそんなんだから。
 あなたのこと、ずっと、嫌いだったわよ。

 …だから。





 だから。もしも。
 もしもあなたが死んでも。

「………涙なんて、流さないと」

 思っていたのにね。





 相崎母はばっちり存命です。ちゃんと天寿を全うしそうだなあ。こんなん言ってるけど旦那のことはそこそこに好きだったし、息子のこともいまも大事なひとな気がします。間違いなく親らしいことをしなかったけれど。というか、誰かと一緒にいるのがむかないけれど。強いて言うなら自分が一番大事だから。
 相崎父はわりかし普通の感性で普通にいい人に近いんじゃないでしょうか。見返りは求めないから迷惑がられても好き勝手に親切にしたりしなかったり。大して好かれていないけれど好いてみたり愛してみたりプロポーズしてみたり。
他人のことを思いやっているようで実は自分が好きなことしているだけ気質は子供たちにばっちり受け継がれました。まあ、ずっと一緒にいた親子ですから。似るのも当たり前ですよね。

 ……あんまり怒らないひとだけど長男がいつ死ぬか分からない仕事につこうとした時だけは本気で怒った人。だって心配すぎて、そうするしかなかったから。
 晩年というには若すぎる晩年はそれなりに優しい気持ちで眺めていたと思うんですけどね。時がたてばちゃんと和解してたと思うんですけどね。
 ごめんもありがとうも言えないまま別れたままの長男は、どっかでそれを気にかけ続けています。気を病んでいるともいう。

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悪人ヅラを書きたくなったある夜。




「えー。自分があなたの研究成果を盗んだ? 証拠は? ないでしょ。
 つーか言いがかりはもう少しうまくしてくださいよ、センパイ。
 オレ、なんで格下のもんぱくらなきゃいけないんですか。盗むって言う発想自体、もうプライドどこ、って感じですし。普通の神経じゃそんな発想でないでしょー。やったことでもあるんですかぁ?」



 …みたいな。たぶん似たような研究して先に発表したのが政治。
 相崎成冶イン学生時代。ツンツンしてました。今より。今もツンツンはしてますが。隠すことを覚えました。
 彼が舞華を嫌うつーかつっかかってる理由は「自分の黒歴史強制上映みたいなあの熱さというか青臭さが我慢ならない」っていうのもあるんですよというお話。(あと純粋に、相性微妙。部品似てるけど細部が逆)

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