―――死者にはなにも届かない。
後悔も、願いも、恨み言も。何一つ。
死者にはなにもできない。何一つ。
形見の一つも残さぬまま、灰になった私の家族。
彼らの残したモノがあるとしたら、この身一つだと気付いたときの気持ちをどう呼ぼう。
未だによくわからないその思いを、愛と錯覚しているうちは。
私は少し、幸せになる。
―――死者には何も届かない。
祈りも、後悔も、謝罪も。なにもかもが。
死者にできることなどない。何一つ。
未練の欠片も見せぬまま、腕の中でこと切れた人。
あの稀で愚かな人が、最後に残したものが、この命だと思ったときの気持ちをどう呼ぼう。
呪いとしか思えないそれを、悔やんでいる間は。
俺は生きなければと、ただそれだけ思う。
その感傷が、痛みが、生きるための道標で。
死人にとらわれる己も、似たようなものだと思っていても。
それ以外の生き方は、きっとずっと見つからない。
死に場所探して三千理な人達。紫音と竜臣。
まあ紫音はまだだいぶ前向きですが。竜臣もある意味前向きですが。
大事だと気付いたのはすべて亡くした後でした組。飲み友組でもある。

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