今でもよく覚えている。町中に侵入した魔物は。
執拗に子供を―――柔らかい肉を追いかけて。
走って逃げて。でも後ろにいるものから消えていく。
手をひいていたはずの友人がいない。
けれど俺は。死ぬはずだった俺は。
がむしゃらに唱えた即席の呪文が、俺の手を巻き込んで爆発して。
気づいたのは病院。確かに消し飛んだはずの手はくっついて。
―――けれど握っていたはずの手は、冷たくなったと知らされて。
それでも無事でよかったと泣く両親に、たまらなくなって逃げ出して……
泣きながら誓った。
俺は魔物というものを許さない。
今でもそれだけ、覚えてる。
今でもよく覚えている。町中に、侵入できるはずのない魔物が侵入した日。
町はひどい有様で。妹の手を必死に引いて。
泣きながら走る妹に、何度も大丈夫と気休めを言って―――実際に、私達は大丈夫だったけれども。
―――避難所に、いてもいいはずの妹分がいない。妹の親友がいない。
凍り付くようなあの時の感覚を、今もよく覚えている。
その子の亡骸を抱きしめて泣きわめく人たちも。
その後食べることも寝ることもできなくなって、泣きながら衰弱していく妹の姿も。
すべて、よく覚えている。
目の前が赤く、真っ赤に。血みたいに。
怒りとか憎しみとかで、染まっていくその感覚を。
今も、忘れることなどない。
忘れないし、終われない。
どこまでは走っても、血を流しても。
―――なぜだろう。後悔は。いつまでも増えていく。
須藤さんちのお父さんと神宮さんちのお母さん。別名化け物二人組。好みのタイプは子犬系。そして未来の親ばか二人。子供の頃起こった災害というか魔物害に人生歪んだ二人。彼らの時代の警軍たぶんそういうの多い。すごく強く、引き際見失いまくりの人々。
この頃から町中に入られた時人が足りないということで少人数で動く部隊を増やしたり。退治屋増強させたりしています。
なお神宮さんちのお母さんは存命なら今の娘鼻歌混じりであしらう。成冶に至っては論外。鈴が多少近づける程度。拓登は素手なら勝つ目がある。お互い武器有だと負ける。須堂さんとはどうだろう。全盛期は相性的に無理かもしれない。距離とってでかいかます系と近づいて刺すのだから。拓登どうにか逃げまくって疲れさせれたら勝てるだろうけど。

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