「ねえ玲人。ちょっとめかしこまなきゃいけないんだけど。綺麗?」
「聖那はいつでも綺麗だよ」
「ありがとう。当然だけど。
…というか聞いてなんだけど。あなたの綺麗はアテにならないわ」
「え。お世辞じゃなくて本心だけど」
「ええ。お世辞じゃなくて本心でしょう。知ってるわ」
「…色々と知ってるのにオレを脇に置く貴女が好きだから目が曇っているのは否定できない」
「…ええ。まあ。そういうことよね」
笑う貴女はとても綺麗で歩く貴女は誰より素敵。
もがくあなたがなにより尊く焦がれてる。
だからきっと、いつの日か。
それが物言わぬものになった時、何よりも綺麗なものが見れるね。
好きだから死体が欲しいじゃなくて死体が欲しいから好き。嫌な収集癖ですね。
そんな性癖を生まれ持ってた人な玲人。何か足りないなあとさまよってたら聖那にあったので彼は大変幸せだと思います。人生泥水に助走つけて投げ捨てたようなものだけど。
失くしたもの、欠けたもの。それはきっと、わたしにもあるのだろう。
けれど目に見えなくて。
確かなことはそれが空しいことだけ。
むなしいと思った。埋めようと思った。
まだ今日も埋まらない。
きっとずっと埋まらない。
たぶん、それでもよいのだろう。
見た目安定しないのその2.本城祐絵。自分探し20年目系無気力。
色々と足りない人。でも埋めようともがいた人。それでも良いといわれたからまあいいかと思っている人。
本筋に全然関係ない方のヒロイン。でも導入部担当その2.
ヒロインだけど最初からくっついているので特に進展しようもない。拓登と一緒にいる理由は割と似た者同士で相性いいから。
警軍にいた理由は「とりあえず人助けっぽい」のと「死にかけたら何か見えるかもしれないから」結果はまあ見えたっちゃあ見えたわけですね。
とりあえず人助けっぽいことしたいのは母親がアカン人というか。証拠ないけどガッツリ犯罪者。それをちゃんと覚えているわけではないけれども。ああはなりたくないなあと思っているから。普通に生きていくにもなにかと足りないっちゃあ足りないけど最初から足りなかったので変な方向に安定しちゃってる。変な人だけどいい人。