「…あんたさ、休みの日でもあれこれと動いているけど、だらけたいとかないわけ」
何かを頼むよりはやく、本日二杯目の紅茶を注いでくる恋人に、美華はぽつりとつぶやく。
「だらけたいとは、あんまり思わないかな。暇じゃない」
「そういうもの」
「そういうものだね」
言う間にも、クッキーを差し出してくる優哉。
以前美華が褒めた、彼お勧めの店のまんまるいクッキー。バターの豊かな風味が口に広がる、シンプルながら美味な一品。ついでに言うなら、今飲んでいる紅茶も、以前美味しいと褒めた品だ。
まめだ。細やかなきくばりだ。本当に。
―――あんた、そんな人良くてマメマメしいとそのうち悪い女やら男やらに使われて捨てられるわよ
ちらりと浮かんだその言葉を、美華はそっと呑み込む。
だって、私がずっと拾っていれば。
騙されることだってないでしょう。
なんだかんだでものすごくとってもバカップル。
神宮夫妻交際時代。
サブタイ。服をまっすぐじゃなく書こうと思ったらどんどん胴が長くなる悲しみをどうすればいいだろう。改善しよう。

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